◎オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。
2024年8月23日/イラク北部のクルド人自治区、トルコ軍の空爆を受けた車(Getty Images/AFP通信)

トルコ軍がイラク北部のクルド人自治区を空爆し、2人の女性ジャーナリストが死亡した。地元当局が23日、明らかにした。

それによると、現場はスレイマニヤ郊外の道路。地元メディアで働く女性ジャーナリスト2人が死亡したという。

クルド当局はこの空爆を非難。「非武装の女性ジャーナリストが殺害された」と述べた。

一方、トルコ外務省は同日、「自軍がイラク北部のクルド労働者党(PKK)幹部らを攻撃し、テロリスト16人を無力化した」と声明を出した。

一部メディアは6人のジャーナリストが負傷したと報じているが、詳細は明らかになっていない。

クルド当局も空爆に巻き込まれた車の数を明らかにしていない。現地メディアによると、空爆に巻き込まれたとみられる1台の車が全焼したという。

オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。

トルコ政府はPKKやクルド人民防衛部隊(YPG)などのテロ組織がクルド人自治政府を支援し、独立国家の建設を企てていると長年非難してきた。

イラク・イルビルに本部を置くクルドのテロ対策本部によると、トルコ軍はPKKのメンバーを乗せた車を空爆したとみられる。この空爆で幹部、運転手、ボディガードが死亡したという。

トルコ国防省が発表した攻撃がこの空爆を指しているかどうかは不明だ。

トルコ軍は定期的にシリアとイラクのクルド人自治区を空爆している。

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