◎イングランド北部で起訴された被告人は出廷を待つ間、警察署の独房に収容され、刑務所に収容スペースがある場合にのみ、法廷に召喚されることになる。
2024年7月30日/英イングランド、北西部サウスポート、移民排斥を求める暴動(AP通信)

イギリス政府が今月初めに同国を襲った内乱に関連して数百人が裁判を待つ中、刑務所の過密状態を防ぐための緊急措置を取った。現地メディアが19日に報じた。

それによると、イングランド北部で起訴された被告人は出廷を待つ間、警察署の独房に収容され、刑務所に収容スペースがある場合にのみ、法廷に召喚されることになる。

スナク前政権も今年5月に同じ措置を取っていた。

イギリスでは先月末、17歳の容疑者がイングランド北西部サウスポートのダンススクールで女児3人を殺害、10人に大怪我を負わせた事件以来、極右活動家がSNSを使って偽情報を拡散している。

この事件に抗議するデモは暴動に発展。反移民やイスラム嫌悪のスローガンを掲げる極右と警察が衝突する事態となり、数百人が逮捕・起訴された。

この内乱はインドランドとウェールズの刑務所に圧力をかけている。BBCによると、両地域の刑務所の収容率は100%に迫る勢いだという。

法務省は声明で、「刑務所は危機的状況にあり、制度とシステムを維持するために決断を迫られた」と述べた。

先月の総選挙で地滑り的勝利を収めた労働党のスターマー政権はこの暴動が発生する前に刑務所の過密状態を解消する計画を発表。殺人などの重犯罪を除く軽犯罪で収監されている受刑者の刑期短縮などを提案している。

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