◎イスラエルとヒズボラはガザ紛争が始まって以来、国境沿いでほぼ毎日交戦している。
2024年8月17日/レバノン南部、イスラエル軍の空爆で全壊した建物(AP通信)

レバノン保健省は17日、イスラエルが同国南部の工場を空爆し、少なくとも10人のシリア人が死亡したと発表した。

それによると、女性と子供を含む10人の死亡が確認され、5人が負傷、うち2人が重体だという。亡くなったのは全員シリア人とされる。

イスラエル軍の報道官は声明で、親イラン民兵組織ヒズボラの武器庫を標的にしたと主張した。

爆破された食肉処理場で働く男性はAP通信の取材に対し、「この地域には民間人しかおらず、周りにはレンガ、金属、アルミニウムを生産する工場や民家しかない」と語った。

この空爆で死亡した3人の叔父によると、死傷した15人は全員工場の従業員とのこと。叔父は建物内に武器があったというイスラエルの主張を否定した。

ヒズボラはその後、イスラエル北部の集落に報復としてロケット弾を発射したと発表した。

イスラエル軍によると、レバノン領内から放たれた55発の飛翔体を確認。その一部は開けた場所に落下した。負傷者は確認されていないが、複数の建物で火災が発生したという。

別の北部地区でもヒズボラの攻撃があり、イスラエル兵2人が負傷。1人は重傷と伝えられている。

イスラエルは先月、占領下のゴラン高原のサッカー場にロケット弾が撃ち込まれ、子供を含む数十人が死傷したことを受け、レバノンの首都ベイルートを空爆。ヒズボラの幹部を殺害した。

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