◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は約4万人。負傷者は10万人近くに達している。
2024年3月29日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部(ロイター通信)

イスラエル軍が11日未明、数十万人の避難者が身を寄せるガザ地区南部ハンユニスに新たな避難命令を出した。

イスラエル軍は前日、避難所となっていたガザ市の学校を空爆。100人以上が死亡、数十人が負傷した。

イスラム諸国はこの空爆を激しく非難したが、イスラエル軍はイスラム組織ハマスの拠点を正確に空爆したと主張している。

イスラエル軍は11日未明、X(旧ツイッター)に声明を投稿し、ハンユニスの一部地域から速やかに退避するよう命じた。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、今回の避難命令の規模は昨年10月に紛争が始まって以来、最大級だという。

イスラエル軍はガザ地区の住民の携帯電話にもこの命令と音声メッセージを送った。

「あなた自身の安全のため、新たに設定された人道的区域に直ちに避難してください。あなたがいる地域は戦闘地域とみなされます」

ガザ当局は10日、ガザ市北部の学校がイスラエル軍の空爆を受け、100人以上が死亡、数十人が負傷したと報告した。

イスラエル軍は紛争が始まって以来、少なくとも8つの学校を空爆している。

アルジャジーラは当局者の話しとして、「イスラエル軍は10日の空爆で2000ポンド(907キログラム)爆弾を3発使用した」と伝えている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は約4万人。負傷者は10万人近くに達している。

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