◎ギリシャの山火事シーズンは9月末頃まで続く。
ギリシャ、首都アテネ近郊のエビア島(Getty Images)

ギリシャ南部エビア島で山火事が発生し、4つの地域に避難命令が出た。地元当局が29日、明らかにした。

エビア島は首都アテネの北東約90キロに位置する。

消防によると、島内の複数カ所で山火事が確認され、自治体が4つの地域に避難命令を出したという。

数百人の消防士、地元の消防団やボランティアが消火活動に当たっている。

エビア島は2021年に大規模な山火事に見舞われ、昨年夏にも大きな被害を受けた。

ギリシャは数週間前から高気圧に覆われ、雨がほとんど降らず、多くの地域で気温が40度を超える猛烈な熱波に見舞われている。

エビア島の消防局は声明で、「今後数週間は厳しい戦いを強いられることになる」と述べ、避難命令が出ている地域の住民に避難を急ぐよう呼びかけた。

それによると、島内では現在16機の消防飛行機と10機のヘリが消火活動に当たっているという。

ギリシャの山火事シーズンは9月末頃まで続く。出火原因は落雷、たき火、キャンプファイヤー、花火、下草やゴミの焼却処理など。極度の高温と乾燥で自然発火することもある。

中央政府は今月初め、全国で高温と乾燥が続き、山火事のリスクが高まっていると警告していた。

南部ペロポネソス半島東岸に位置するイドラ島で先月発生した山火事では放火の疑いで10数人が逮捕されている。

昨年8月に放火の疑いで逮捕された容疑者は全国で80人近くに達した。

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