◎イスラエル軍は被拘禁者に対する不当な扱いを否定している。
2024年3月1日/パレスチナ自治区、ガザ市、イスラエル軍の空爆を受けた建物の残骸(Getty-Images)

イスラエル軍は29日、ガザ紛争を通じてパレスチナ人捕虜を収容してきた秘密収容施設で被拘禁者が虐待を受けた疑いがあるとして、兵士9人を拘束していると明らかにした。

同軍は虐待の詳細を明らかにせず、司法省が調査を主導しているとだけ述べた。

一部メディアはイスラエル国内に数カ所存在するとされる「ブラックサイト」と呼ばれる秘密収容施設で拷問や虐待が相次いでいると報じているが、真偽は不明だ。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が今年初めに公開した報告書によると、被拘禁者はイスラエルに拘束されている間、虐待を受けていたと主張しているが、その施設は特定されていない。

イスラエル軍は被拘禁者に対する不当な扱いを否定している。

同軍の報道官は29日の声明で、「当該施設のパレスチナ人被拘禁者の大部分を別の施設に移し、待遇を改善する」と述べた。

地元メディアは南部の施設に到着した軍兵士が抗議者に囲まれたと伝えている。それによると、デモ隊はイスラエルの旗を掲げ、その後、施設の門を破り、敷地内に侵入したという。

治安部隊がデモ隊を排除し、数人を拘束したと伝えられている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は4万人近くに達した。

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