◎旧ソ連は1962年、キューバに核兵器を配備した。これは世界が最も核戦争に近づいた瞬間とみなされている。
核爆発のイメージ図(Energy Intelligence)

ロシア海軍が中米の同盟国キューバの海域に到着し、宿敵米国を威嚇した。ロシアメディアが27日に報じた。

それによると、軍艦、フリゲート艦、石油タンカーからなる3隻のグループは8月30日までキューバ・ハバナの港に停泊する予定。

ロシア海軍がキューバを訪れたのは今年2回目だ。

キューバ当局は今週初め、この寄港を発表し、軍事演習やパトロールを行うと明らかにしていた。

米政府は6月中旬に行われた両国の演習を注意深く監視し、ロシア海軍の4隻(フリゲート艦、原潜、石油タンカー、曳船)がこの海域の脅威になることはないと結論付けた。

専門家たちはロシアがウクライナを支援する米国に力を誇示するために演習を行ったと指摘している。

両国は演習の詳細を明らかにしていない。前回は離れた海上目標への攻撃をコンピューターでシミュレーションしたり、何度か合同パトロールを行ったとされる。

地元メディアによると、ハバナの港にはロシア海軍の到着を歓迎する人々が集まり、大騒ぎになったという。当局は28日と29日にロシアの軍艦に搭乗できるイベントを開催するとしている。

ハバナでロシア海軍の軍艦を見たという男性はAP通信の取材に対し、「これはロシアとキューバの絆の深さを示すものである」と語った。

ロシアは米国と対立するキューバおよびベネズエラと同盟関係にあり、定期的に軍事演習を実施している。

旧ソ連は1962年、キューバに核兵器を配備した。これは世界が最も核戦争に近づいた瞬間とみなされている。

専門家によると、ロシアはキューバの外交政策のキーマンであり、ロシアにとってもキューバは戦略的に重要な国のひとつだという。

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