◎イスラエルとヒズボラはガザ紛争が始まって以来、国境沿いでほぼ毎日交戦している。
2023年6月21日/ゴラン高原、イスラエルの風力発電タービン建設に抗議するデモ(Fadi Amun/AP通信)

イスラエルの占領下にあるゴラン高原のサッカー場にロケット弾が着弾し、少なくとも10人が死亡、子供を含む20人以上が負傷した。イスラエル当局が27日、明らかにした。

レバノン親イラン民兵組織ヒズボラは声明で、「レバノンの集落に対する報復として、ゴラン攻撃の軍事基地を攻撃した」と主張した。

ゴラン高原やその周辺地域にある軍事基地が攻撃を受けたという情報はない。

イスラエル軍の報道官は記者団に対し、「ヒズボラは軍事基地ではなく、意図的に子供たちがいるサッカー場を攻撃した」と語った。

それによると、この攻撃で10~20歳の10人が死亡。子供を含む20人以上が負傷したという。

イスラエル軍は27日の声明で、「関係機関はヒズボラがサッカー場にロケット弾を撃ち込んだという結論に達している」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

地元紙ハーレツは当初、11人が負傷、うち9人が重体、負傷者は全員10~20歳であると報じていた。性別は明らかになっていない。

イスラエル公共放送KANはサッカー場から担架で救急車に運ばれる人々の映像を公開した。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でゴラン高原をシリアから奪い取り、合わせてガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムを占領した。

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