◎治安当局は首都ブリュッセルやアントワープなど、全国14カ所で家宅捜索を行い、テロ組織の活動に参加し、テロ資金を調達し、攻撃を計画した疑いで7人を逮捕した。
ベルギー、首都ブリュッセル、市内をパトロールする治安部隊の兵士(Getty Images)

ベルギーの検察庁は25日、捜査当局が全国14カ所で一斉摘発を行い、テロを計画した疑いで7人を逮捕したと明らかにした。

それによると、治安当局は首都ブリュッセルやアントワープなど、全国14カ所で家宅捜索を行い、テロ組織の活動に参加し、テロ資金を調達し、攻撃を計画した疑いで7人を逮捕したという。

パリ五輪開幕を控えたフランスのダルマナン(Gérald Darmanin)内相は25日、同盟国の警察部隊を歓迎する式典でベルギー政府に謝意を表明した。

ベルギー警察は容疑者の身元と認否を明らかにしていない。

AP通信は当局者の話しとして、「7人はテロ未遂を含む複数の罪で起訴されることになる」と伝えている。

ダルマナン氏は式典の中で、「パリ市民を含む欧州の国民を守るために作戦を指揮したベルギーの友人たちに感謝する」と語った。

またダルマナン氏は逮捕された7人がパリ市内でテロを計画していた可能性があると示唆。ベルギー当局からの連絡を待っているとした。それによると、フランス国内で逮捕者は出ていないという。

フランスには25万人の警察官と憲兵隊を支援するために、ベルギーを含む44カ国の警察官約1800人が到着。五輪期間中、サポート任務にあたる予定だ。

パリ五輪は7月26日に開幕する。警察によると、市内には約3万人の警察官が配備され、セーヌ川で行われる開会式は4万5000人体制で警備にあたる。

それとは別に、軍の兵士約1万8000人も市内をパトロールしている。

ベルギー検察庁は声明の中で、「裁判所が7人を勾留するかどうかを決定する」と述べた。

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