◎インドの鉄道網は世界最大級であり、歴代政府が数十億ドルを投じてインフラを整備したにもかかわらず、事故が多発している。
2023年6月2日/インド、東部オディシャ州バラソール、脱線した旅客列車(Press Trust of India/ロイター通信)

インド北部ウッタルプラデシュ州で旅客列車が脱線し、少なくとも2人が死亡、20人が負傷した。当局が18日、明らかにした。

それによると、事故は州都ラクナウの北東約120キロで発生。北東部アッサム州に向かっていた6両編成の列車のうち2両が脱線、横転した。

ウッタルプラデシュ州政府は声明で、15台の救急車が現場で対応に当たり、20人を近くの病院に搬送したと述べた。

地元テレビ局が報じた映像には横転した列車の横で救急車の到着を待つ乗客の姿が映っていた。

亡くなった2人の死因と身元は明らかになっていない。

インドの鉄道網は世界最大級であり、歴代政府が数十億ドルを投じてインフラを整備したにもかかわらず、事故が多発している。

安全性を向上させる努力は今も続いているが、毎年数百件の鉄道事故が発生し、そのほとんどが人為的ミスや信号システムの老朽化によるものとされる。

先月には西ベンガル州で貨物列車が旅客列車に突っ込み、9人が死亡、数十人が負傷。捜査当局は貨物列車の運転士(死亡)が信号を無視して事故を起こしたと結論付けた。

東部オディシャ州バラソールで昨年6月に発生した事故では300人近くが死亡している。

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