◎インドネシアの金鉱山の多くが無許可で操業しており、このような事故が定期的に発生している。
2024年7月7日/インドネシア、スラウェシ島・ゴロンタロ州郊外、地滑りに巻き込まれた違法金鉱山(AP通信)

インドネシア・スラウェシ島のゴロンタロ州郊外で大規模な地滑りが発生し、少なくとも12人が死亡、48人が行方不明になっている。地元当局が8日、明らかにした。

それによると、事故はゴロンタロ州郊外の金鉱山で7日に発生。砂金を探していた100人以上の村人が巻き込まれたという。

国家災害対策庁は声明で、「これまでに12人の死亡を確認し、6人の負傷者を含む44人が自力で脱出、少なくとも48人が行方不明になっている」と明らかにした。

地元テレビ局は救助隊員の話しとして、「現場近くの道路も地滑りで通行不能になり、救助活動を妨げている」と伝えている。

この地域では6日から大雨となっていた。

国家災害対策庁によると、ゴロンタロ州で複数の河川が決壊し、5つの集落が冠水、300棟近くの家屋が被害を受け、1000人以上が避難を余儀なくされたという。死傷者が出たかどうかは明らかになっていない。

インドネシアの金鉱山の多くが無許可で操業しており、このような事故が定期的に発生している。

北スマトラ州では2022年4月、違法金鉱山に土砂が流れ込み、女性12人が死亡した。

19年2月には北スラウェシ州の違法金鉱に大量の土砂が流入。その場しのぎの掘っ立て小屋が崩壊し、40人以上が死亡した。

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