◎事件はイトゥリ州郊外の中国企業が所有する鉱山で3日に発生した。
2017年7月9日/コンゴ民主共和国、北キブ州、コンゴ軍の兵士(Getty Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国・北東部イトゥリ州の金鉱山に武装勢力が押し入り、6人の中国人労働者と2人の陸軍兵士を殺害した。地元民兵が4日、明らかにした。

それによると、事件はイトゥリ州郊外の中国企業が所有する鉱山で3日に発生。武装勢力「コンゴ開発協同組合(CODECO)」が犯行声明を出したという。

CODECOは東部地域に拠点を置く宗教団体。コンゴで最も危険な武装勢力のひとつとされ、複数の大量虐殺に関与したと告発されている。

コンゴ東部では数十年に渡って紛争が続いており、国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動。そのほとんどが土地や貴重な鉱物などを守るために戦っている。

現場を確認したという民兵の報道官はAP通信の取材に対し、「テロリストたちが鉱山近くの民家に火を放ち、陸軍兵士2人と中国人労働者6人を殺害、少なくとも2人を誘拐し、その他大勢が行方不明になっている」と語った。

CODECOは今年2月にもイトゥリ州の金鉱山を急襲し、少なくとも12人を殺害、16人を誘拐している。この16人はCODECOと敵対する武装勢力の関係者と伝えられているが、詳細は不明だ。

アフリカテロ調査研究センターによると、2019~22年の間にCODECOの攻撃で死亡した民間人は確認できているだけで1800人近くに達したという。

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