◎イスラエルとヒズボラは昨年10月にガザ紛争が始まって以来、ほぼ毎日国境沿いで攻撃を交わしている。
レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは3日、イスラエル軍の空爆により、同組織の幹部が死亡したと明らかにした。
それによると、イスラエル軍は同国南部を空爆し、現場で軍事作戦を指揮していたナセル(Mohammad Naameh Nasser)氏が死亡したという。
ナセル氏はヒズボラの地域部門の長とされ、主要部隊の現場責任者を務めていた。
レバノン通信によると、イスラエル軍の空爆でこのクラスの幹部が死亡したのは先月に次いで2人目。
ヒズボラの首長であるナスララ(Hassan Nasrallah)師は先月、幹部の1人が殺害されたことを受け、イスラエルとの全面戦争に応じる用意があると表明していた。
ヒズボラはナセル氏殺害を受け、国境沿いの最大都市キリヤット・シュモナにあるイスラエル軍第769旅団司令部とイスラエル占領下のゴラン高原にある別の司令部に向けてロケット弾を発射したと発表した。
被害の有無は不明。イスラエル軍はこの攻撃に関するコメントを出していない。
ヒズボラはナセル氏が1999年、イスラエルの占領下にあった南部の前哨基地で作戦を指揮する映像も公開した。
イスラエルとヒズボラは昨年10月にガザ紛争が始まって以来、ほぼ毎日国境沿いで攻撃を交わしている。