◎犯行声明を出した組織は確認されていない。
ロシア南部、北カフカス地方のダゲスタン共和国(Getty Images)

ロシア南部・ダゲスタン共和国の2つの都市で武装勢力が2つの正教会、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)、警察署を襲撃し、少なくとも7人を殺害した。国営メディアが23日に報じた。

それによると、正体不明の武装勢力がロシア正教会の教会などで銃を乱射し、司祭1人と警察官6人を殺害したという。

国家対テロ委員会(NAK)は声明で、「正教会の司祭と警察官がテロ攻撃により殺害された」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

ダゲスタン当局によると、正教会で銃を乱射した少なくとも2人が逃走中にシナゴーグを襲ったという。

国営RIAノーボスチは関係者の話しとして、「治安部隊はこの2人を殺害した」と伝えている。

RIAノーボスチはイスラム教徒が多いマハチカラ市の交通警察署が襲撃されたと報道。それによると、警察官6人が死亡、12人が負傷したという。

犯行声明を出した組織は確認されていない。RIAノーボスチによると、ダゲスタンの一部の当局者はウクライナとNATOが関与していると主張したという。

ダゲスタンでは昨年10月、イスラム教徒とみられる数百人が空港ロビーと滑走路に侵入し、イスラエル便の着陸を妨害する事件が発生した。

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