◎ハッジはイスラム教徒にとって、「一生に一度は行わなければならない人生の義務」である。
2024年6月15日/サウジアラビア、イスラム教の聖地メッカを巡礼する人々(Amr Nabil/AP通信)

イスラム教の聖地メッカで15日、大巡礼「ハッジ」が最高潮を迎え、200万人近くの巡礼者が聖なる丘で祈りを捧げた。

ハッジはイスラム教徒にとって、「一生に一度は行わなければならない人生の義務」である。

巡礼者たちは1400年前に預言者ムハンマドが歩いた道を数日かけて巡礼し、神に近づくことを目的とする儀式を行う。

現地メディアによると、今年は世界中から183万人以上のイスラム教徒が集まり、うだるような暑さの中、カーバ神殿や聖なる丘を巡礼したという。

巡礼者たちはメッカの南東約20キロに位置する聖なる丘で慈悲、祝福、繁栄、健康を神に祈った。

夜明け前に斜面で祈ったエジプト人男性はAP通信の取材に対し、「今日はイスラム教徒にとって最高の1日であり、ここで祈ることができて本当にうれしい」と語った。

サウジ当局は今年の巡礼者を183万人超と発表。昨年の184万人とほぼ同じ水準であった。

サウジ当局はパンデミック時、メッカへの立ち入りを一部制限。コロナワクチンを接種し、オンライン抽選で当選した数十万人の巡礼を許可した。

コロナ禍前の2019年の巡礼者数は約250万人であった。

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