◎インド政府は以前、ロシアで騙されて従軍を余儀なくされた自国民が複数いるという情報に基づき、ロシア当局と協議していると明らかにしていた。
2023年4月9日/ウクライナ、東部ハルキウ州、ロシア兵の遺体を収容するウクライナ兵(Andrii Marienko/AP通信)

インド政府は12日、ロシア軍に所属する自国民2人がウクライナ戦争で死亡したことを受け、遺体をインドに送還するようロシア当局に要請した。

外務省の報道官は記者団に対し、「政府はこの問題を深刻に受け止めている」と語った。

同省によると、この2人は今年初めにウクライナで戦死したという。

インドはロシアによるウクライナ侵攻を批判せず、国連総会の投票を棄権するなど、中立の立場を取ってきた。

両国は冷戦時代から同盟関係を維持し、防衛、石油、原子力、宇宙開発で緊密に連携している。

インド政府は以前、ロシアで騙されて従軍を余儀なくされた自国民が複数いるという情報に基づき、ロシア当局と協議していると明らかにしていた。

それによると、ロシアのバイヤーは良い仕事があるという口実でインド人を誘い、数十人を従軍させたとみられる。

両国の捜査当局はインド人少なくとも35人を騙して従軍させた人身売買組織を摘発した報告しているが、詳細は不明だ。

スリランカとロシアは先月、ウクライナ戦争でロシア側についたスリランカ人の問題を解決するための協議を行った。

スリランカ政府によると、人々は高給とロシアの市民権を得られると騙されてロシアに渡航したという。

ネパールも今年1月、ロシアに対し、戦地に送られた数百人のネパール人を送還するよう要請した。それによると、少なくとも14人のネパール人がウクライナで戦死している。

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