◎イブ山は先月初めに大規模な噴火を観測。それ以来、ほぼ毎日小規模な噴火を繰り返してきた。
インドネシア東部・北マルク州ハルマヘラ島のイブ山が6日、3回噴火し、溶岩と火山灰を撒き散らした。
人的被害は報告されていない。
地質庁のワフィド(Muhammad Wafid)長官は声明で、「6日の噴火による火山灰は高さ1200メートルに達した」と述べた。
同庁が観測所で撮影した映像には溶岩が吹き上がる様子と稲光が映っていた。
イブ山は先月初めに大規模な噴火を観測。それ以来、ほぼ毎日小規模な噴火を繰り返してきた。当局はイブ山の噴火警戒レベルを3から最高レベルの4に引き上げている。
当局は火口から7キロ圏内への立ち入りを禁じ、周辺住民に対し、火山灰によって住居が被害を受けた場合は自治体に届け出るよう呼びかけている。
国家防災庁(BNPB)によると、火口に近い3つの集落の住民1900人以上が避難している。
インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、120を超える火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。
北スラウェシ州サンギヘ諸島のルアン山も4月に複数回噴火し、1万人以上が避難を余儀なくされた。