◎タリバンは2021年8月の政変直後、より穏便な統治を国際社会に約束したが、まもなく、公開処刑とむち打ちを再開した。
国連アフガニスタン支援団は5日、タリバン暫定政権が北部サリプル州でシャリア(イスラム法)に違反したとされる63人をむち打ちの刑に処したと発表した。
それによると、当局は州内の競技場で公開むち打ちを執行したという。
サリプル州のタリバン当局は声明で、「ソドミー、窃盗、不道徳な関係などの罪に問われた女性14人を含む63人に対するむち打ち刑を執行した」と明らかにした。
AP通信によると、北東部パンジシール州でも姦通罪と家出未遂罪で有罪判決を受けた男女が公開むち打ちに処された。
1990年代後半までアフガンを統治した旧タリバン政権はシャリアに基づき、公開処刑、石打ち、むち打ちなどを行っていた。
タリバンは2021年8月の政変直後、より穏便な統治を国際社会に約束したが、まもなく、公開処刑とむち打ちを再開した。
今年初め、タリバンはスタジアムで数千人が見守る中、殺人罪で有罪判決を受けた男の公開処刑を行った。ライフルの引き金を引いたのは被害者の弟であった。
タリバンは政変以来、少なくとも5回、公開処刑を行っている。