◎24年第1四半期のGDP成長率は前年同期比5.3%増。23年第4四半期の5.2%を上回っていた。
国際通貨基金(IMF)が28日、今年の中国経済の見通しを上方修正した。
IMFは今年の見通しについて、第1四半期の成長と不動産セクターに対する支援が拡充したことを受け、前回の4.6%より0.4%高い5.0%に上方修正した。
24年第1四半期のGDP成長率は前年同期比5.3%増。23年第4四半期の5.2%を上回っていた。
IMFは「力強い成長を維持するためには、消費者に優しい改革が必要である」と強調した。
またIMFは「より強固なセーフティネットを構築し、賃金を引き上げたうえで消費を促すことが重要である」と述べた。
さらに、「中央政府は主要セクターに対する過剰な補助金など、それ以外(サービス業など)を犠牲にする歪んだ政策を縮小すべきである」と指摘した。
共産党は年間GDP成長目標を「5%前後」に設定している。24年第1四半期の成長率は予想を上回った。
IMFは「金利の引き下げや住宅ローンの頭金負担の軽減など、不動産セクターへの新たな支援が成長を後押しする最近の動きを反映し、今回の予想引き上げに至った」と述べた。
25年の成長率は4.5%と予想。これも前回の4.1%から上方修正した。