◎この男性は大統領選への出馬を目指した候補のひとりであり、今年2月、選挙事務所の担当者などと共に、当局の許可を得ずにビラを配布した罪で有罪判決を受けていた。
エジプト・カイロの控訴裁判所は27日、昨年12月の大統領選でシシ(Abdel Fattah el-Sissi)大統領に異議を唱えた著名や活動家に対する禁固1年の判決を支持し、控訴を棄却した。
地元メディアによると、この男性は控訴裁で判決を受けた後、治安当局に拘束されたという。
この男性は大統領選への出馬を目指した候補のひとりであり、今年2月、選挙事務所の担当者などと共に、当局の許可を得ずにビラを配布した罪で有罪判決を受けていた。
カイロ地裁は男性を含む22人に禁固1年、罰金、公民権5年間停止などを言い渡している。
男性の弁護士によると、控訴裁は27日、被告全員に対する地裁の判決を支持し、控訴を退けたという。
男性は昨年、出馬に必要な推薦状と署名を集めることができず、選挙から脱落した。
男性は当時の記者会見で、「治安当局が選挙活動を妨害し、スタッフや支持者に嫌がらせをした」と主張していた。
シシ大統領は得票率89.6%で他のよく知られていない候補を圧倒。今年4月に3期目となる6年間の任期をスタートさせた。投票率は66.8%であった。
今回の大統領選は隣国パレスチナのガザ紛争に飲み込まれ、影が薄くなっていた。