◎被害の全容は明らかになっておらず、タリバン当局が調査している。
アフガニスタン北部パルワン州を含む広い範囲で発生した洪水について、国連世界食糧計画(WFP)は11日、これまでに300人以上が死亡したと発表した。
それによると、1000戸以上が家屋が押し流され、数百人が負傷したという。
パルワン州では9日午後から10日未明にかけて鉄砲水が発生。タリバン暫定政権は数百人が死傷または行方不明になった可能性があると報告していた。
WFPは被災地で食料を提供していると述べ、国際社会とタリバン当局に支援を急ぐよう促した。
パルワン州と隣接する州では少なくとも20人が死亡したと伝えられている。
被害の全容は明らかになっておらず、タリバン当局が調査している。
アフガンでは先月にも首都カブール、西部ヘラート州、南部カンダハルなどで鉄砲水が発生。少なくとも70人が死亡し、家屋約2000戸、モスク3棟、学校4棟が被害を受けた。
ソーシャルメディアで共有された動画にはパルワン州の病院裏に集まった人々が遺体を確認する様子が映っていた。
タリバンのムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「数百人が洪水で倒れ、かなりの数が負傷している」と書き込んだ。
またムジャヒド氏は北東部バダフシャン、パルワン州、ヘラート州、中部ゴール州の被害が特に深刻であると明らかにした。