◎元社長は収賄罪と職権乱用罪に問われていた。
中国、首都北京、中国聯通(チャイナ・ユニコム)の5Gロゴ(Getty Images)

中国の裁判所は7日、習近平(Xi Jinping)国家主席が推進する反腐敗キャンペーンの一環として、中国聯通(チャイナ・ユニコム)の元社長に懲役16年の実刑判決を言い渡した。

国営メディアによると、元社長は収賄罪と職権乱用罪に問われていたという。

習政権は横領、賄賂、その他不正行為を徹底的に取り締まり、何千人もの政府高官や国有企業幹部を逮捕してきた。

国民はこのキャンペーンを支持している。当局は習主席の政敵とされる人物を次々に摘発し、独裁体制を確立した。

チャイナ・ユニコムの元社長は15カ月前に共産党の調査下に置かれた。

中国中央テレビ(CCTV)によると、元社長は懲役16年と600万元(約1億3000万円)の罰金刑および、賄賂として受け取った約4500万元(約9億8000万円)を利子をつけて返還するよう命じられたという。

CCTVは地裁の判決を引用し、「元社長が受け取った賄賂は巨額であり、権力の乱用は特に深刻であったものの、被告は罪を告白し、捜査に協力し、悔恨の意を示したため、比較的軽い刑で済んだ」と伝えている。

それによると、このような非暴力事件で被告が自白し、捜査当局に協力した場合、20~50%の減刑が認められる可能性があるという。

チャイナ・ユニコムは世界最大の携帯電話会社のひとつであり、固定インターネットやデジタルTVサービスも運営している。

昨年の売上高は3726億元(約8兆円)。営業利益は229億元(約4800億円)で、共に過去最高を記録した。

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