◎パキスタンの雨季は6月から本格化する。
パキスタンの気象台は4日、先月の雨量が1961年に統計を取り始めて以来、最も多くなったと明らかにした。
それによると、先月の雨量は平年同月の3倍近くに達したという。
パキスタンの雨季は高温多湿となる6~8月。今年はエルニーニョ現象の影響で先月初めから各地で大雨となり、100人近くが死亡、数千人が避難を余儀なくされた。
気象台はアフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州で被害が拡大していると報告。両州の市民に対し、最新の気象情報をチェックし、必要に応じて高台などに避難するよう呼びかけている。
気象台によると、カイバル・パクトゥンクワ州では雨だけでなく氷河の融解による洪水のリスクも高まっている。
パキスタンの雨季は6月から本格化する。2022年夏の大洪水では国土の3分の1が水没し、1700人以上が死亡した。この経済損失は数百億ドルと推定されている。