◎ブラジルは2005年から日本政府に対し、牛肉市場を開放するよう呼びかけてきた。
ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は3日、首都ブラジリアの大統領府に日本の岸田(Fumio Kishida)首相を招き、首脳会談を行った。
ルラ氏は岸田氏に対し、「ブラジル産牛肉を食べ、そのおいしさを知り、(ブラジル産牛肉の)信者になってほしい」と要請した。
ブラジルは2005年から日本政府に対し、牛肉市場を開放するよう呼びかけてきた。
日本国内で消費される牛肉の7割が輸入品。その8割が米国とオーストラリア産である。
ルラ氏は首脳会談後の記者会見で、「フミオ首相はステーキハウスで食事をすべきだ」と呼びかけた。「フミオさん。どうか、サンパウロの最高級レストランでステーキを食べてください。そしてブラジル産牛肉の輸入を決断してください...」
ブラジル政府は国際市場で自国産牛肉を積極的に売り込んでいる。
ルラ氏が就任した昨年、アジアを中心に、約50カ国がブラジル産牛肉の輸入を許可した。
ルラ氏はこう強調した。「我が国の牛肉はフミオさんが買う肉より安くて品質が良いのです。値段は知りませんが、私たちの肉の方が安いのは確かです...」
両首脳は温暖化対策として、アマゾンの森林保護の支援強化や脱炭素化を進めるための政府間枠組みを作ることなどで合意した。