◎ドイツの年金支給額は主に賃金の上昇幅と連動している。
ドイツ、請求書をチェックする夫婦(Getty Images)

ドイツ政府は24日、今年の夏から65歳以上の退職者に支給する年金を4.57%引き上げると発表した。これは現在の消費者物価指数(CPI)を大きく上回っている。

ドイツの年金支給額は主に賃金の上昇幅と連動している。インフレはこの1年で沈静化したものの、最近の労使交渉により、大幅なベースアップが実現した。

ドイツ通信社(dpa)によると、この引き上げは7月1日に実施予定。引き上げ幅がインフレ率を上回るのはスイスが2000年に実施した2.2%以来24年ぶりだという。

旧西ドイツと旧共産圏の東ドイツの年金引き上げ幅は統一から30年以上経っても異なっていた。

昨年、旧西ドイツは4.39%、東ドイツは5.86%の引き上げを実施。今年、かつて分断された2つの国の年金を同じ水準にする努力が完了した。

ドイツの人口は約8400万人。うち65歳以上の退職者は2100万人超である。

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