◎全国の避難者は約11万人。うち約2万5800人が自治体の避難所に身を寄せている。
中国南部の一部地域で大雨による洪水が発生し、少なくとも4人が死亡、10人が行方不明になっている。国営メディアが22日に報じた。
それによると、広東省肇慶市で3人、同省韶関市で1人の死亡が確認されたという。
中国中央テレビ(CCTV)は関係者の話しとして、「広東省や福建省など、広い範囲で冠水被害が相次ぎ、22日午後の時点で約11万人が避難を余儀なくされている」と伝えている。
行方不明者は広東省だけでなく、他の省でも報告されているようだ。
CCTVはゴムボートに乗った救助隊が冠水した商店街や住宅で市民を救助する様子を報じた。
それによると、全国の避難者は約11万人。うち約2万5800人が自治体の避難所に身を寄せているという。
広州市の今月の降水量は22日午前の時点で609ミリに達し、1959年に統計を取り始めて以来、最も多くなった。
気象台は南部の広い範囲に出している大雨洪水警報を23日夕方まで延長し、広東省、福建省、広西チワン族自治区などの市民に対し、高台に避難するなどして身の安全を守るよう呼びかけている。