◎治安部隊は毛沢東主義派の武装勢力を取り締まり、29人を殺害、逃亡した10数人を追跡している。
インド中部チャッティスガル州で治安部隊と武装勢力による銃撃戦があり、少なくとも29人が死亡した。警察当局が16日、明らかにした。
それによると、治安部隊は毛沢東主義派の武装勢力を取り締まり、29人を殺害、逃亡した10数人を追跡しているという。
警察は同州ビジャープルの山林近くに武装勢力(マオイスト)の隠れ家があるという密告を受け、現場に急行。銃撃戦の末、拠点を占拠し、武器などを押収した。
この銃撃戦で治安部隊員3人が負傷し、病院に搬送された。ケガの程度は明らかになっていない。
北部や中部の一部地域に拠点を置くマオイストは1960年代後半頃から活動を続けている。
中央政府はそれを最も危険な反乱軍のひとつに位置付けている。
地元メディアによると、マオイストはチャッティスガル州を含む複数の州に拠点を置き、鉱物資源などを密売して利益を上げているという。
チャッティスガル州は天然資源に恵まれているものの、インドで最も貧しい州のひとつとなっており、マオイストだけでなくイスラム教の過激派やギャングが拠点を置いているという情報もある。
内務省の報道官は16日、X(旧ツイッター)に声明を投稿。「マオイストは開発、平和、未来の最大の敵である」と書き込んだ。
また報道官は「モディ(Narendra Modi)首相はナクサライト(貧農、下位カーストの権利保護や土地改革を標ぼうし、地主や警察当局を攻撃する極左過激組織およびマオイストの総称)がもたらす災いからインドを解放すると決意している」と強調した。