◎爆発はボローニャの南方、アペニン山脈の麓にあるベルギ発電所の地下約40メートル地点で9日に発生した。
イタリア北部ボローニャ近郊の水力発電所で発生した爆発について、消防当局は11日、作業員2人の遺体を収容したと明らかにした。これで犠牲者は5人となった。
爆発はボローニャの南方、アペニン山脈の麓にあるベルギ発電所の地下約40メートル地点で9日に発生。メンテナンス作業に当たっていた作業員3人が死亡、5人が重傷を負った。
消防の広報担当は▽4人が行方不明▽地下7階と8階が大きく損傷し、9階は浸水していると明らかにしていた。
発電所を運営する電力大手エネル・グリーン・パワーは電気系統のメンテナンス作業中に爆発が起き、タービンが吹き飛んだと報告している。
爆発の原因は明らかになっていない。
救助隊は行方不明になっている作業員2人の捜索を続けている。
消防を支援している海軍のダイバーは地元テレビ局の取材に対し、「2人が取り残されているとみられる地下9階を重点的に捜索している」と語った。
タービンは地下8階にあり、爆発後、火災が発生。地下9階は完全に水没したとみられる。