◎メンテナンス作業に当たっていた作業員3人が死亡、5人が重傷を負った。
イタリア北部ボローニャ近郊の水力発電ダムで爆発があり、3人が死亡、少なくとも4人が行方不明になっている。現地メディアが9日に報じた。
それによると、爆発はボローニャの南方、アペニン山脈の麓にあるベルギ発電所の地下、水面下30~60メートルの間で発生。メンテナンス作業に当たっていた作業員3人が死亡、5人が重傷を負った。
消防の広報担当は記者団に対し、「地下の一部が崩落し、火災が発生している」と語った。
それによると、地下7階と8階が大きく崩壊する恐れがあり、9階は浸水しているという。海軍のダイバーが救助活動を支援している。
ボローニャ州政府は声明で、「電気系統のメンテナンス作業中に爆発が起き、タービンが吹き飛んだという報告を受けている」と明らかにした。
消防が公開したビデオには電力大手エネルの職員とみられる数人が発電所の入り口から出てくるところが映っていた。
エネルは声明で「ダム本体に被害はなかった」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ベルギ発電所は1928~32年にかけて建設された人造湖内にある。