◎最新の世論調査によると、モディ氏の与党・インド人民党(BJP)の勝利は揺るぎそうにない。
インドの主要野党・国民会議派が5日、総選挙の公約を発表し、モディ(Narendra Modi)首相を打ち負かすと誓った。
国民会議派の党首、元党首、議員、関係者が記者会見に出席。モディ氏を独裁者と呼んだ。
最新の世論調査によると、モディ氏の与党・インド人民党(BJP)の勝利は揺るぎそうにない。
国民会議派の報道官は記者会見の冒頭、「ヒンズー教寄りのモディは民主主義を弱体化させ、富裕層の利益を優先している」と主張した。
また報道官は「人口の大多数を占める低中所得者層の生活を支えるために国債を発行するなど、社会支出を増やす必要がある」と強調した。
総選挙の投票期間は4月19日~6月1日までの約6週間、10億人の有権者が下院議員543人などを選ぶ予定だ。結果は6月4日に確定する。
モディ氏の支持率は50~60%台で推移し、多数派であるヒンズー教徒から多くの支持を集めている。国民会議派は10年前の選挙でBJPに敗れた。
国民会議派はSNSにも声明を投稿。「この総選挙でインドの未来が決まる。民主主義や憲法がこれほど危機にさらされたことはない。独裁者モディから政権を奪取しなければならない」と書き込んだ。
別の議員はX(旧ツイッター)に、「中央政府は会議派の銀行口座を凍結し、選挙資金を断ち切ったうえで、機能不全に陥らせた」と書き込んだ。
税務当局は会議派に対し、約350億ルピー(637億円)を納税するよう求めている。
BJPによると、会議派は2017~18年以降に受け取った寄付の申告を怠ったという。
会議派はこの主張を否定しているが、真偽は不明だ。