◎治安当局は2020年の大統領選に抗議する市民を弾圧。3万5000人以上を逮捕し、数千人を殴打した。
ベラルーシの治安当局が人権団体「ビアスナ人権センター」の活動家3人を逮捕した。国営メディアが4日に報じた。
それによると、3人は過激派組織の活動に関与した疑いで逮捕されたという。
国営ベルタ通信は治安筋の話しとして、「容疑者たちは別々に裁判所に出廷し、海外の過激派に情報を提供した罪で起訴された」と伝えている。
それ以上の詳細は明らかになっていない。
1994年からベラルーシを統治するルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領はビアスナを過激派に指定。国内での活動を禁じている。
ビアスナの創設者であり、2022年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏は禁固10年の刑に服している。
治安当局は2020年の大統領選に抗議する市民を弾圧。3万5000人以上を逮捕し、数千人を殴打した。
それ以降、反体制派は国内で活動できなくなり、多くの著名な野党指導者が海外に亡命している。