◎中国のPMIは過去12カ月、ほとんどの月で50を下回っている。今月以外で拡大を記録したのは昨年9月のみだ。
中国国家統計局が3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表。景気判断のポイントとなる50を5カ月ぶりに上回り、50.8となった。
PMIは100段階評価で、50が景気拡大と縮小の分かれ目となる。2月は49.1であった。
中国のPMIは過去12カ月、ほとんどの月で50を下回っている。今月以外で拡大を記録したのは昨年9月のみだ。
国家統計局の報道官は記者会見で、「旧正月の連休明けに企業が生産を再開、加速させたため、市場がより活発になった」と述べた。
中国中央テレビ(CCTV)は専門家の話しを引用し、「多くの工場が旧正月中に操業を停止し、一部の企業で新規受注が減少していた」と伝えている。
それによると、産業における競争の激化や市場の需要不足など、企業にとっていくつかの問題が残っていることも示されているという。
全国人民代表大会(全人代)は今月初めの年次総会で、消費者に古い家電の廃棄や電気自動車への買い替えを奨励し、内需拡大を促進すると表明していた。
また全人代は104億元(約2215億円)を産業のアップグレードと製造業の近代化に充てると述べた。