◎イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラは昨年10月にガザ紛争が始まって以来、国境付近で戦闘を続けている。
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は30日、レバノン南部国境付近をパトロールしていた国連監視員3人とレバノン人通訳が砲撃に巻き込まれ負傷したと明らかにした。
UNIFILの報道官はAP通信の取材に対し、「4人の容体は安定しており、命に別条はない」と語った。
それによると、UNIFILは国連であることを示すマークをつけた車両でパトロールしていたという。
この車に乗っていたチリ、オーストラリア、ノルウェーの要員3人は非武装であった。
イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラは昨年10月にガザ紛争が始まって以来、国境付近で戦闘を続けている。
レバノン国営通信は今週、イスラエル国防軍(IDF)による南部国境付近への空爆で少なくとも16人が死亡したと報じた。
国境沿いではほぼ毎日砲撃や銃撃が確認されており、戦争に発展するのではないかという懸念が高まっている。
レバノン国営通信は30日、治安筋の話しとして、「IDFの無人機が南部国境の町を空爆した」と伝えた。
IDF報道官は同日、X(旧ツイッター)に声明を投稿。「IDFが国連PKOの車両を攻撃したという報道を複数確認したが、これは完全な誤りである」と書き込んだ。
UNIFILは爆発の原因を調査中と報告している。それによると、現地では銃撃戦が続いているため、調査官を派遣することは難しいという。