◎イスラエルは宿敵イランと同盟関係にあるアサド政権の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない。
イスラエル軍がシリア北部アレッポを空爆し、多数の死傷者が出た。国営シリア・アラブ通信(SANA)が29日に報じた。
イギリスのNGOシリア人権監視団はアレッポ近郊で大きな爆発があり、少なくとも44人が死亡、そのほとんどがシリア軍の兵士だったと報告している。
それによると、爆発はアレッポ国際空港に近い南部の町にある軍事施設で確認されたという。
SANAはイスラエル軍がこの町にあるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラのミサイル基地を空爆したと報じているが、詳細は不明だ。
シリア人権監視団はシリア軍兵士36人、ヒズボラ戦闘員7人、イランの支援を受ける民兵の戦闘員1人が死亡、数十人が負傷したと報告した。
イスラエル政府はこの爆発に関するコメントを出していない。
イスラエルは宿敵イランと同盟関係にあるアサド政権の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない。
SANAは28日、イスラエル軍が首都ダマスカス近郊を空爆し、民間人2人が負傷したと報じた。