◎会社は2026~29年までに、4段階に分けて標準労働時間を現在の38時間から35時間に短縮する。
ドイツ鉄道(国鉄)の職員(Getty Images)

ドイツ鉄道運転士を代表する労働組合GDLと国鉄(ドイツ鉄道)が数カ月にわたる労使交渉の末、賃上げと減給なしの労働時間短縮で合意に達した。

GDLは26日の声明で合意の詳細を明らかにした。

それによると、会社は2026~29年までに、4段階に分けて標準労働時間を現在の38時間から35時間に短縮する。

組合員は労働時間を35~40時間の間で選べるようになり、長い時間を選択した組合員にはより多くの賃金が支払われる。

会社は組合員の月給を420ユーロ(約6万9000円)引き上げ、インフレ対策として2850ユーロ(約46万8000円)の一時金を支払うことにも合意した。

GDLと国鉄の交渉は5カ月間にわたって続き、その間、ストが複数回行われ、数百万人が影響を受けた。

ドイツの運輸部門では最近、いくつかの労働争議が起きているが、GDLと国鉄の争いはその中でも最大規模だった。

その他の地方鉄道や航空大手ルフトハンザの客室乗務員などもストを決行している。

鉄道ストの期間中、ほとんどの長距離鉄道と地方路線が運休となり、その中でも最大のストは数日間運休、数百万人の利用者が頭を抱える事態となった。

GDL減給なしで労働時間を週38時間から35時間に短縮するよう要求。会社はこれを拒否し、11%の賃上げを提案していた。

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