◎ドイツの鉄道運転士を代表する労働組合GDLと国鉄の争議は昨年勃発。GDLストはこれで6回目だ。
ドイツの鉄道運転士を代表する労働組合GDLが12日にストライキを決行した。
期間は12日の午前2時から24時間。貨物列車は11日の午後6時に開始した。
さらに航空大手ルフトハンザの客室乗務員も同じタイミングでストを決行。混乱に拍車をかけた。
ルフトハンザ労組のスト期間は19時間。地元メディアによると、約1000便が欠航になる予定。
GDLは減給なしで労働時間を週38時間から35時間に削減するよう会社に求めている。ドイツ鉄道(国鉄)はこれを拒否し、11%の賃上げを提案した。
賃金に関しては組合員の月給を555ユーロ(約9万円)引き上げ、インフレ対策として一時金を最大3000ユーロ(約48万円)支払うよう求めている。
数週間にわたる協議の末、国鉄は2028年までに労働時間を週38時間から36時間に短縮すると提案。しかし、GDLはこれを拒否し、10日夕方までに新たな提案を要求したが、実現しなかった。
GDLと国鉄の争議は昨年勃発。GDLストはこれで6回目だ。
一方、ルフトハンザの客室乗務員労組は会社に対し、15%の賃上げと1人当たり3000ユーロの一時金を要求。12日午前4時からストを開始した。
ドイツ通信社(dpa)によると、ミュンヘン空港のストは13日まで続く予定。ルフトハンザはこの2日間で約1000便が欠航になると予測している。