◎GDLは減給なしで労働時間を週38時間から35時間に削減するよう会社に求めている。
ドイツの鉄道運転士を代表する労働組合GDLは11日、組合員に対し、新たなストライキでドイツ鉄道(国鉄)に圧力をかけるよう呼びかけた。
GDLの書記長はドイツ鉄道の運転士に対し、12日の午前2時から24時間ストを行うよう要請。貨物列車は11日の午後6時からストを始める予定だ。
GDLは10日にこのストを行うと発表。先週の36時間ストに続き、国鉄に圧力をかけ、提案に応じるよう求めている。
GDLは減給なしで労働時間を週38時間から35時間に削減するよう会社に求めている。会社はこれを拒否し、11%の賃上げを提案した。
賃金に関しては組合員の月給を555ユーロ(約9万円)引き上げ、インフレ対策として一時金を最大3000ユーロ(約48万円)支払うよう求めている。
数週間にわたる協議の末、調停者は2028年までに労働時間を週38時間から36時間に短縮すると提案。しかし、GDLはこれを拒否し、10日夕方までに新たな提案を要求したが、実現しなかった。
運輸省の報道官は地元メディアの取材に対し、「交渉の代わりにストを行うのは無責任だ」と述べ、GDLに交渉のテーブルに戻るよう呼びかけた。