◎この事故は2月20日に発生したとされる。
メキシコ陸軍の兵士(Getty Images)

メキシコのオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は4日、陸軍の新兵7人が先月の訓練中に溺死したことを初めて認めた。

この事故は2月20日に発生したとされる。

オブラドール氏は定例会見で、「士官候補生11人が波にさらわれ、うち4人が救助された」と語った。

それによると、事故は北西部バハカリフォルニア州エンセナダの軍事基地近くのビーチで発生したという。

亡くなった7人の遺族を支援する団体が公開した動画には、数十人の士官候補生が制服を着たまま荒波の中を歩いていく姿が映っていた。

オブラドール氏は会見の中で、「新兵たちはブーツを履いていた」と述べた。

またオブラドール氏はこの訓練を指揮した司令官が当局による取り調べを受けていると明らかにした。

この訓練時、基地周辺を含むバハカリフォルニア州の広い範囲に波浪警報が出ていた。

遺族は警報が出ていたにもかかわらず、ビーチで訓練が行われたことを非難し、国防省に事実関係を確認したうえで速やかに公表するよう求めている。

メキシコ国防省は長い間、軍内で発生した事故や事件の詳細を明らかにしてこなかった。

国防省は西部ミチョアカン州で先週麻薬カルテルの地雷に接触し、陸軍兵士4人が死亡した事件についてもコメントを出していない。

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