◎この事件はオブラドール大統領が米ニューヨーク・タイムズ紙の記者の電話番号を公開した翌日に発生した。
メキシコのオブラドール大統領(Getty Images)

メキシコ大統領の長男は24日、自身の電話番号がソーシャルメディアに流出し、脅迫を受けたと明らかにした。

この事件はオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領が米ニューヨーク・タイムズ紙の記者の電話番号を公開した翌日に発生した。

オブラドール氏は大統領選直前と大統領就任後に同氏の側近が麻薬カルテルから現金を受け取ったというタイムズの報道に反発し、記者の電話番号を22日に開示した。

オブラドール氏の長男ロペス氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「タイムズ記者を支持する復讐者がソーシャルメディア上に私の電話番号を公開した」と書き込んだ。

誰が電話番号を公開したかは明らかになっていない。

ロペス氏は「父とその家族を陥れたい勢力が脅迫とウソに関与している」と述べたが、詳しくは語らなかった。

オブラドール氏は24日、訪問先のシナロア州で記者団の取材に応じた際、この事件に言及。「情けない行動を取る輩がいる。恥を知るべきだ」と非難した。

またオブラドール氏は再びタイムズを非難し、「民主主義を守るために、一歩も譲歩しない」と強調した。

一方、ロペス氏は自身の電話番号が流出したのは2度目と述べ、自身の住まいがカメラやドローンによる嫌がらせを受けていると指摘した。

またロペス氏もタイムズの記者を非難。「記者は父が取材に応じない腹いせに私の電場番号を使ったに違いない」と主張した。

メキシコの個人情報保護法は、「政府は個人のプライバシーを保証する」とし、「個人情報の不適切な使用、持ち出し、公開、隠匿、改ざん、破壊(その全部または一部)」に対する処罰を定めている。

警察はロペス氏の電話番号が流出したとされる事件についてコメントしていない。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク