◎モロッコ海軍の巡視艇は係争地「西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)」沖でボートを発見し、141人全員を救助した。
アフリカ北西部・モロッコ沖で移民141人を乗せたボートが拿捕された。海軍が19日、明らかにした。
それによると、海軍の巡視艇は係争地「西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)」沖でボートを発見し、141人全員を救助したという。
海軍の報道官は国営テレビの取材に対し、「このボートはスペイン領カナリア諸島を目指し、1週間ほど前にモーリタニアを出港したとみられる」と語った。
モロッコ当局はスペインと連携して周辺海域のパトロールを強化している。
カナリア諸島とモロッコは100キロほど離れており、カナリア諸島を目指す移民船や遺体が流れ着くことがある。
スペインのNGO「カミナンド・フロンテラス(Caminando Fronteras、CF)」によると、カナリア諸島を目指す移民船の大半がモーリタニアから出港する。
スペイン内務省によると、今年カナリア諸島に到着した移民は2月15日時点で1万1704人。その大半がモリータニアから出港したとみられる。昨年の到着者は過去最多の5万5618人であった。
EUとモーリタニアは最近、周辺海域のパトロールを強化する協定を結んだ。