◎この住民投票はSUVが温室効果ガスを垂れ流し、車体が大きいため事故を引き起こしやすいと主張するイダルゴ市長が提案したものである。
フランス、パリのイダルゴ市長(Getty Images/AFP通信)

フランス・パリで多目的スポーツ車(SUV)の駐車料金の値上げの是非を問う住民投票が行われ、賛成多数で承認された。地元メディアが4日に報じた。

それによると、賛成の得票率は54.55%。市民はSUVの駐車料金を大幅に引き上げることを承認した。

これにより、パリ市内における重量1.6トン以上の車の駐車料金は3倍、1時間18ユーロ(約2900円)となる。

この住民投票はSUVが温室効果ガスを垂れ流し、車体が大きいため事故を引き起こしやすいと主張するイダルゴ(Anne Hidalgo)市長が提案したものである。

地元住民の路上駐車は対象外。イダルゴ氏は郊外から市内に入るSUVの数を減らすことができると主張している。

電気自動車、タクシー、社有車、配送業者、医療従事者と障がい者の車も対象外だ。

イダルゴ氏は市長に就任してからの約10年間、セーヌ川岸を含む多くの通りを歩行者専用に変えた。また、車での移動を抑制する取り組みとして、自転車専用道路の整備も進めている。

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