◎共産党は昨年末、ガソリン代と電気料金の値上げか、配給物資の削減を検討していると明らかにしていた。
キューバ、首都ハバナ、取材に応じるディアスカネル大統領(Ramon Espinosa/AP通信)

キューバディアスカネル(Miguel Díaz-Canel)大統領がギル(Alejandro Gil)経産相を更迭した。国営メディアが2日に報じた。更迭理由は不明。

それによると、共産党は後任に中銀総裁を任命したという。

ディアスカネル政権は1日に予定していたガソリン価格の引き上げを保留。共産党によると、外国勢力が政府機関にサイバー攻撃を仕掛け、ガソリン配給システムに不具合が発生したという。

共産党は昨年末、ガソリン代と電気料金の値上げか、配給物資の削減を検討していると明らかにしていた。

ディアスカネル氏は米国の経済制裁を非難したうえで、「困難な時代に対応する必要がある」と述べ、国民に理解を求めていた。

ギル氏は2023年の経済成長率をマイナス1~2%と予想。インフレ率は30%に達しているという見方を示していた。

共産党はガソリンと電気料金を値上げしなければ配給に影響が出ると主張している。

キューバの経済は米国の厳しい制裁でガタガタになり、何十万人もの市民が米国を目指して近隣諸国に亡命。徒歩やトラックで米国境を目指している。

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