◎鉄道、空港、地方交通の各セクターで同時に交渉が行なわれているため、数百万人がこの数週間、労組のストに巻き込まれている。
ドイツのサービス労働者の労組「ベルディ(Verdi)」が今月3度目となる公共交通機関ストを決行し、地下鉄、地方鉄道、路線バスが運休となった。地元メディアが2日に報じた。
それによると、首都ベルリン、ハンブルク、ケルン、ハノーバーなどの労組がストに参加したという。
終了時間はまちまちで、ハンブルクのストは3日未明に終了する予定だ。
ベルディの書記長は1月29日、全国の関係労組にストを行うよう要請。130以上の地方自治体で雇用される9万人以上の労働者に関する労使交渉が進展しないことに不満を表明していた。
ドイツ通信社(dpa)によると、労使交渉が行われていない南部バイエルン州は全国で唯一、ストの影響を受けなかったという。
争議の中心は週労働時間の短縮、交代勤務・夜間勤務の手当て拡充、労働条件の改善などである。
鉄道、空港、地方交通の各セクターで同時に交渉が行なわれているため、数百万人がこの数週間、労組のストに巻き込まれている。
鉄道運転士を代表する労働組合GDLは先週、6日間の全国一斉ストを早めに打ち切り、ドイツ鉄道(国鉄)との交渉を再開した。
一方、ベルディは1日、主要空港の警備員に1日ストを呼びかけ、欠航が相次いだ。