◎最新の世論調査によると、「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持率は2021年の連邦議会選時の10.3%から23%に急上昇。1位の最大野党・キリスト教民主同盟(CDU)に肉薄している。
2024年1月28日/ドイツ・ハンブルク市内、極右政党に反対する集会(AP通信)

ドイツ全土で極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の政策に反対する集会やデモ行進が行われ、数十万人が参加した。

ハンブルクでは「多様性と民主主義を守る」というテーマで集会が開かれた。警察は参加者を約10万人と推定している。

西部デュッセルドルフで27日に開催された集会にも10万人が参加。「AfDに反対」「民主主義を破壊するネオナチの台頭を阻止せよ」などと書かれた横断幕が掲げられた。

ドイツ通信社(dpa)によると、首都ベルリンやミュンヘンを含む数十の都市や町で27、28日に集会が開かれたという。

このデモは極右組織が昨年11月に開いた会合にAfDなどの極右政党関係者が出席していたことを受け、開催された。

この会合ではドイツで市民権を得た移民を含む数百万人を強制送還する方法などが議論されたとみられる。

有権者の間ではAfDの支持率が急上昇していることへの不安が高まっている。

最新の世論調査によると、AfDの支持率は2021年の連邦議会選時の10.3%から23%に急上昇。1位の最大野党・キリスト教民主同盟(CDU)に肉薄している。

AfDの候補は昨夏、ナチス以来初めて、市長選と地区議会選で勝利を収めた。バイエルン州とヘッセン州の選挙でも議席を大きく伸ばし、今年9月に予定されているザクセン州、テューリンゲン州、ブランデンブルク州では第1党に躍進する可能性がある。

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