◎この男はアパートの地下室で男性を殺害し、証拠を隠蔽するためにガソリンをまき、火を放ったと証言したという。
南アフリカ・ヨハネスブルグ中心部で76人が死亡した昨年8月のアパート火災について、警察当局は23日、殺人事件を隠蔽するために放火したと証言する男を逮捕したと明らかにした。
この火災は8月末に発生。不法占拠された5階建てアパートが全焼し、76人が死亡、数十人が負傷した。
地元メディアによると、この男はアパートの地下室で男性を殺害し、証拠を隠蔽するためにガソリンをまき、火を放ったと証言したという。
男の身元は明らかにされておらず、年齢は29歳と伝えられている。
ヨハネスブルグ警察は地元メディアの報道後に声明を発表。火災に関与したとみられる男を逮捕したと明らかにした。
地元テレビ局は警察筋の話しとして、「男はアパートの地下で男性を殴り、首を絞めて殺害した後、ガソリンをまき、マッチで火をつけたと証言した」と伝えている。
この男は麻薬常習者で、アパートを取引拠点にしていた売人から男性を殺すよう指示されたと証言しているようだ。
この男は76件の殺人罪、120件の殺人未遂罪、放火罪に問われる可能性がある。
男はアパートの住民であったため、この火災を調査する警察の専門家委員会の中で証言したとされる。警察は火災の出火原因を公表していない。
この委員会は男の氏名を公表しないよう命じたとされる。