◎この攻撃はイラクとシリアで相次いでいる米軍への攻撃の中で最大規模とみられる。
アフガニスタン、自爆テロで使われた車両と米兵(Getty Images)

イランの支援を受ける民兵がイラク西部のアル・アサド空軍基地に向けて弾道ミサイルとロケットを発射した。メディアが21日に報じた。

それによると、イラク軍と米軍の防空システムはミサイルとロケットの大半を撃墜したが、一部が基地に着弾したという。

米空軍中央司令部(USAFCENT)は声明で、「イランの支援を受ける武装勢力は20日の現地時間午後6時30分頃、イラク西部にある・アサド空軍基地に向けて複数の弾道ミサイルとロケット弾を発射した」と明らかにした。

またUSAFCENTは「ミサイルのほとんどは基地の防空システムによって迎撃されたが、一部が基地に着弾した。被害状況を確認中であり、多数の米兵が外傷性脳損傷の疑いで検査を受けている」と述べた。

米兵の負傷者数は明らかになっていない。イラク当局は自軍の兵士1人の負傷を確認したとしている。

この攻撃はイラクとシリアで相次いでいる米軍への攻撃の中で最大規模とみられる。イランの支援を受ける民兵は両国の米軍拠点などに対し、140回以上攻撃を仕掛けている。

米軍基地への攻撃はイエメンのフーシによる紅海・アデン湾の商船攻撃と同様、イスラエル・ハマス紛争におけるパレスチナ側への連帯を示すためのものだ。

イラクとシリアにおける攻撃の大部分はイラン製自爆ドローンとロケット弾を使って行われてきたが、20日の攻撃には弾道ミサイルが使用されている。

民兵が弾道ミサイルを使用するのは稀。これもイランから供与されたものとみられる。

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