◎スペイン沖で昨年死亡もしくは行方不明になった移民は確認できているだけで6600人を超え、そのうち384人が子供、363人が女性であった。
スペインのNGO「カミナンド・フロンテラス(Caminando Fronteras、CF)」は9日、昨年同国沖で死亡した移民が6600人を超え、22年の2倍以上に急増したと明らかにした。
スペイン領セウタやカナリア諸島にはアフリカや中東の移民が押し寄せている。
CFによると、スペイン沖で昨年死亡もしくは行方不明になった移民は確認できているだけで6600人を超え、そのうち384人が子供、363人が女性であった。
22年は2390人。2.5倍以上に急増したことになる。
CFによると、昨年の死者数は2007年に統計を取り始めて以来、最も多かったという。そのほとんどがアフリカ北西部のカナリア諸島を目指した移民だった。
CFは移民の家族の情報や中央政府の統計などを参考に独自の数字を集計している。
スペイン内務省によると、昨年船でスペインに到着した移民は過去最多の5万5618人。22年のほぼ2倍だった。