◎ドイツはロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、100万人以上のウクライナ人を受け入れてきた。
昨年ドイツに亡命を申請した人の数は35万1915人にのぼり、前年に比べて51.1%増加した。中央政府が8日、明らかにした。
それによると、最も多かったのはシリアの移民で10万4561人、次いでトルコが6万2624人、アフガニスタンが5万3582人であった。
移民問題はショルツ政権が抱える難題のひとつであり、反移民を推進する極右政党の支持率を伸ばす要因になっている。
ショルツ(Olaf Scholz)首相は昨年末に開かれた州首相との会合でこの問題に言及し、「あまりにも多くの人々がやってきている」と懸念を示していた。
またショルツ氏は移民の流入を抑制する新たな対策に合意。亡命手続きの迅速化、亡命希望者への給付制限、流入に対処する州や地域社会に対する中央政府からの財政支援などを約束した。
ドイツはロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、100万人以上のウクライナ人を受け入れてきた。
昨年秋にはポーランド、チェコ、スイス国境で一時的な国境管理を導入。他の中欧諸国も国境警備を強化している。
ショルツ政権は国内における移民の数を抑制するためのさらなる対策として、亡命を認められなかった移民の強制送還を促進し、人身売買組織に対する処罰を強化しようとしている。