◎死傷者は報告されていない。
バングラデシュ南部コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプで火災が発生し、1000以上の避難所やテントが全焼した。地元当局と国連が7日、明らかにした。
それによると、火災は6日深夜に発生。強風にあおられ瞬く間に燃え広がったという。
死傷者は報告されていない。
現地で消火活動に当たった消防士はAP通信の取材に対し、「少なくとも1040の避難所、テント、その他施設が全焼した」と語った。
消防車10台とボランティアが消火にあたり、発生から約2時間後に鎮火した。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、この火災で子供を含む数千人が避難を余儀なくされ、近くの空き地で野宿したという。
消防と警察が被害の程度を調査している。
2017年のミャンマー軍政による弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外退避を余儀なくされた。
コックスバザール地区には70万人以上のロヒンギャが避難し、世界最大の難民キャンプを形成している。