◎中国の海洋調査船は昨年10月、首都コロンボの港に6日間停泊した。当局は燃料補給のためと説明している。
2022年4月4日/スリランカ、首都コロンボの抗議デモ(Getty Images/AFP通信)

スリランカ政府は5日、中国を含む外国の調査船の受け入れを1年間停止すると発表した。

この措置は中国のスリランカ進出に反対するインド政府の懸念に対応するものとみられる。

外務省の報道官はAP通信の取材に対し、「これは全ての国を対象とするものであり、中国の海洋調査船を含むあらゆる船舶はスリランカ領海への立ち入りを1年間禁じられる」と語った。

中国はかつて、スリランカへの投資で他国を大きく引き離し、優位に立っていた。

しかし、スリランカは一昨年、デフォルトに陥り、インドが大規模な資金・物資援助に踏み切ったため、中国の優位性は失われた。

中国の海洋調査船は昨年10月、首都コロンボの港に6日間停泊した。当局は燃料補給のためと説明している。

インド政府は中国の海洋調査船がこの地域の監視に使われるのではないかと懸念している。

スリランカはインドが海洋安全保障の要衝と位置づけ、世界で最も重要な航路のひとつに位置している。

スリランカの負債総額は830億ドル超。そのうち415億ドルが対外債務、421億ドルが国内債務である。

中国の「債務トラップ」に引っかかった多くの開発途上国が債務の返済に苦労している。

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